VocalShifter | 使用方法 | トラブルシューティング |
ウィンドウに音声ファイルをドラッグ&ドロップして開いてください。 メニューの「ファイル」→「WAVEファイルを開く」から開くこともできます。 音声ファイルを開くと、ピッチの解析が始まります。 ピッチ解析が完了するまでしばらくお待ちください。
ウィンドウ左上のアイコンで、再生、停止、再生位置の移動ができます。 グラフ上部の時間表示部を左クリックして、再生位置を設定できます。
虫眼鏡のアイコンでグラフを拡大、縮小できます。
マウスホイールでも操作できます。
マウスホイール | 時間方向にスクロール |
Shift+マウスホイール | 音階方向にスクロール |
Ctrl+マウスホイール | 時間方向に拡大縮小 |
Ctrl+Shift+マウスホイール | 音階方向に拡大縮小 |
VocalShifterには、6つの編集モードと3つのツールがあります。
音声のピッチ(音の高さ)を編集するモードです。 オレンジのグラフが編集前のピッチ、黄色のグラフが編集後のピッチです。
左ドラッグで範囲選択し、選択範囲内のグラフを上下に左ドラッグして、 ピッチシフトができます。 また、右クリックメニューで、選択範囲の処理ができます。
ピッチ初期化 | 選択範囲のピッチを初期化します。 |
ピッチシフト | 選択範囲をピッチシフトします。 |
平滑化 | 選択範囲のピッチを前回の設定で平滑化します。 |
平滑化詳細 | パラメータを指定して平滑化します。 |
ビブラート付加 | 選択範囲のピッチに前回の設定でビブラートを付加します。 |
ビブラート付加詳細 | パラメータを指定してビブラートを付加します。 |
半音単位に丸める | 選択範囲のピッチを半音単位にします。 |
平均値を補正 | 選択範囲のピッチの平均値がグリッド上になるようにピッチシフトします。 |
自動補正 | 選択範囲のピッチを、ビブラートを保ったままグリッドに近づけます。 |
◆Shiftキーを押しながらピッチシフトすると、半音単位でピッチシフトします。 CtrlキーとShiftキーを押していると、1オクターブ単位でピッチシフトします。
左ドラッグでピッチを描き、右ドラッグで初期化します。
◆Shiftキーを押していると半音単位になります。
左ドラッグで直線を描くことができます。
◆Shiftキーを押していると半音単位になります。
◆Ctrlキーを押していると水平に直線を引きます。
音声のフォルマントを編集するモードです。 ピンク色のグラフがフォルマント修正量です。
左ドラッグで範囲選択し、選択範囲内のグラフを上下に左ドラッグして、 フォルマントをシフトできます。 また、右クリックメニューで、選択範囲の処理ができます。
フォルマント初期化 | 選択範囲のフォルマントを初期化します。 |
フォルマントシフト | 選択範囲のフォルマントをシフトします。 |
左ドラッグでフォルマントを描き、右ドラッグで初期化します。
◆Shiftキーを押していると半音単位になります。
左ドラッグで直線を描くことができます。
◆Shiftキーを押していると半音単位になります。
◆Ctrlキーを押していると水平に直線を引きます。
音声のボリューム(入力音量に対する出力音量)を編集するモードです。 主に、フェードイン、フェードアウトなどの処理をするために使用します。
左ドラッグで範囲選択し、選択範囲内のグラフを上下に左ドラッグして、 ボリュームを変更できます。 また、右クリックメニューで、選択範囲の処理ができます。
ボリューム初期化 | 選択範囲のボリュームを0dBにします。 |
ボリューム変更 | 選択範囲のボリュームを変更します。 |
ミュート | 選択範囲を無音化します。 |
フェードイン | 選択範囲のボリュームを無音状態から0dBに変化させます。 |
フェードアウト | 選択範囲のボリュームを0dBから無音状態に変化させます。 |
左ドラッグでボリュームを描き、右ドラッグで初期化します。
左ドラッグで直線を描くことができます。
◆Ctrlキーを押していると水平に直線を引きます。
紫のグラフが編集前のダイナミクス、 水色のグラフが編集後のダイナミクスです。 ダイナミクス編集モードでは、変換後の音量を直接指定することができます。 主に、他のデータからコピーしたり、音量を細かく調整する用途に使用します。
◆内部処理は、「ダイナミクスを適用」→「増幅率制限、リミッターのプロパティを適用」 →「ボリュームを適用」の順に行われます。
左ドラッグで範囲選択し、選択範囲内のグラフを上下に左ドラッグして、 ダイナミクスを変更できます。 また、右クリックメニューで、選択範囲の処理ができます。
ダイナミクス初期化 | 選択範囲のダイナミクスを初期化します。 |
ダイナミクス変更 | 選択範囲のダイナミクスを変更します。 |
ミュート | 選択範囲を無音化します。 |
ビブラート付加 | 選択範囲のダイナミクスに前回の設定でビブラートを付加します。 |
ビブラート付加詳細 | パラメータを指定してビブラートを付加します。 |
リミッター | 選択範囲のダイナミクスを制限します。 |
増幅率制限 | 選択範囲の編集前のダイナミクスに対する 編集後ダイナミクスの比率を制限します。 |
左ドラッグでダイナミクスを描き、右ドラッグで初期化します。
左ドラッグで直線を描くことができます。
◆Ctrlキーを押していると水平に直線を引きます。
タイミングを編集するモードです。 制御点を追加し、制御点を前後に移動することで、 再生速度、発音タイミングの編集ができます。
左ドラッグで範囲選択し、右クリックメニューの「制御点追加」で、 選択開始位置と終了位置の2箇所に制御点を追加します。 選択開始位置と終了位置が一致しているときは、制御点が1箇所追加されます。 「制御点削除」で選択範囲内の制御点を削除できます。
◆選択区間内の制御点をまとめて移動できます。
◆移動中にShiftキーを押すと、左側の区間の再生速度が1.0倍になります。
◆全てのモードにおいて、Shiftキーを押しながら範囲選択して、
制御点間を選択することができます。
誤検出されたピッチを手動で修正したり、編集可/不可属性を変更するためのモードです。
無音部分や雑音とみなされた部分は、編集ができない設定になっています。 編集不可部分は、ピッチとフォルマントのグラフが表示されていません。 雑音でないのに編集不可になっていたり、無音部分や雑音部分が編集可能に なっている場合は、右クリックメニューから変更することができます。
左ドラッグで範囲選択し、選択範囲内のグラフを上下に左ドラッグして、 ピッチシフトできます。 また、右クリックメニューで、選択範囲の処理ができます。
ピッチ初期化 | 選択範囲のピッチを初期化します。 |
編集可能にする | 選択範囲を編集可能にします。 |
編集不可にする | 選択範囲を編集不可にします。 |
編集可/不可の自動設定 | 選択範囲の編集可/不可属性を自動設定します。 |
左ドラッグでピッチを描き、右ドラッグで初期化します。
左ドラッグで直線を描くことができます。
◆Ctrlキーを押していると水平に直線を引きます。
同時に複数のモードのグラフを表示することができます。
時間のスケールを、小節、拍単位で表示することができます。 テンポ、基準時間の測定にはWaveToneをご利用ください。
基準周波数とキーの設定ができます。平均律以外の音律の場合、 キーを設定する必要があります。基準周波数は、 グラフの左の音階が表示されている部分を、ShiftキーとCtrlキーを 押しながら上下にドラッグして変更することもできます。
メニューの「ファイル」→「MIDIファイルをクリップボードに読み込む」で、 MIDIファイルを読み込むことができます。ノートオンのノートナンバーがピッチに、 ノートオンベロシティがダイナミクスに対応しています。 現在のバージョンでは、ノートオン、ノートオフのみ対応しています。 ピッチベンド、エクスプレッションなどには対応していません。
メニューの「Waveファイル出力」でwaveファイルに出力できます。 編集状態はメニューの「編集データ保存」で保存できます。
「編集→waveファイル出力→出力したwaveファイルを開く→さらに編集」 を繰り返していると少しずつ音質が劣化します。編集データを保存しておき、 次回開くときに、オリジナルのwaveファイルと編集データを開けば 編集を繰り返しても劣化することはありません。 編集データは、waveファイルを読み込んだ後、メニューの「ファイル」→ 「編集データを開く」で開いてください。
音階の表示形式を選択できます。
音階、周波数は、再生位置の編集後の値が表示されていますが、 Shiftキーを押しているとマウスカーソルの位置、Ctrlキーを押していると 編集前の値を表示できます。「音階表示位置のカーソル表示」がチェックされていると、 音階、周波数を表示している位置に、十字のカーソルを表示します。
誤検出修正モードでピッチを修正した際に、ピッチ編集モードのピッチを 誤検出修正モードのピッチにあわせます。
編集不可部分を編集可能部分にコピーしたときに、コピー先を 編集不可にします。
フォルマントを補正するかどうかを設定します。
指定した時間ごとに、編集内容のバックアップをとります。 ソフトをインストールしたフォルダの「vstmp」フォルダに 「autosave*.vsd」というファイル名で保存されます。
Shiftキーを押しながらの再生で、多重起動したVocalShifterを 同期再生することができます。音量とパンをプロパティで設定できます。
プロパティはファイルごとに設定することができます。
平均律、純正律、ピタゴラス音律、ユーザー設定から音律を選択できます。
ユーザー設定は「vshifter.ini」をテキストエディタで開き、
以下の行を変更することで設定できます。
scaletune1=0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0
scaletune2=0,12,4,16,-14,-2,-10,2,14,-16,18,-12
scaletune3=0,-10,4,-6,8,-2,12,2,-8,6,-4,10
CからBまでの各音階の平均律からのずれを、1cent単位で指定してください。
編集内容にかかわらず、ダイナミクスの増幅率を自動的に制限します。
編集内容にかかわらず、ダイナミクスを自動的に制限します。
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